文明論・哲学

日文研-アイハウス連携フォーラム

志賀直哉の文学:外国語からの養分

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志賀直哉(1883-1971)の文学は近代散文の最高峰といわれています。その簡潔な表現、的確な描写、鮮明な視覚性は、文章のモデルとして、多くの人に模倣されてきました。若い頃の志賀は、当時の漢文、和文、戯文、欧文翻訳の文体に不満を持ち、新しい文体を創ろうと決心しました。そこで意欲的に吸収したのは、意外にもラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の英語文体、陶芸家バナード・リーチの話し言葉、台湾人中学生の日本語作文などでした。何と柔軟な言語意識でしょうか。志賀はさらに、フランス語を日本人の書き言葉にしようと提案したこともありました。
本フォーラムでは、今日の国際社会において、このような言語的背景を持つ志賀文学の先鋭性から、いかなる啓示を得ることができるかお話しいただきます。

講師: 郭南燕 (国際日本文化研究センター准教授)
コメンテーター: 都甲 幸治 (翻訳家、早稲田大学教授)
日時: 2017年1月20日(金) 6:30~8:00 pm
会場: 国際文化会館 講堂
用語: 日本語(通訳なし)
共催: 国際文化会館、国際日本文化研究センター(日文研)
会費: 無料 (要予約)

日文研 准教授

郭南燕

お茶の水女子大学大学院に留学し、1996年に博士号を取得(人文科学)。1993年よりニュージーランド・オタゴ大学で日本語・日本文化を教える。2008年より現職。専門分野は日本近代文学、東西交流。主な著作に『Refining Nature in Modern Japanese Literature』(Lexington Books、2014年)、『志賀直哉で「世界文学」を読み解く』(作品社、2016年)など。

翻訳家、早稲田大学文学学術院教授

都甲 幸治

1969年福岡県生まれ。東京大学大学院修了。著書に『偽アメリカ文学の誕生』(水声社、2009年)、『21世紀の世界文学30冊を読む』(新潮社、2012年)、『狂喜の読み屋』(共和国、2014年)など、単訳書にスコット・フィッツジェラルド『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(イーストプレス、2009年)、共訳書にジュノ・ディアス『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』(新潮社、2011年)、ドン・デリーロ『天使エスメラルダ』(新潮社、2013年)などがある。

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