Internship Roundtable
インターンシップ座談会
独立系シンクタンクで働く魅力とは?
国際文化会館では2026年1月26日にインターンとして活躍する4名(小林さん、柴田さん、下山さん、長澤さん)による座談会を行いました。普段はそれぞれ異なる業務を行う4名が自由闊達に語り合い、国際文化会館でのインターンの価値や、その可能性について意見交換を行いました。司会は国際文化会館 リサーチ・アシスタント/プログラム・オフィサー(元広報インターン)の乃坂龍誠(のさか りゅうせい)が務めました。
Member

小林 岳
筑波大学大学院人文社会ビジネス科学学術院、 2023年10月~、広報・地経学研究所事務局

柴田 悠帆
慶應義塾大学法学部政治学科、 2022年9月~ 、地経学研究所

下山 佳南
東京大学教養学部教養学科超域文化科学分科、 2025年5月~、アート・デザイン部門

長澤 璃奈
東京大学教養学部教養学科地域文化研究分科、 2025年1月~、 地経学研究所・プログラム本部

乃坂龍誠(司会)
慶應義塾大学法学研究科、2024年5月~2026年1月、 現プログラム本部職員・元広報インターン
インターンを始めたきっかけ

乃坂:皆さんは何故国際文化会館でのインターンを始めたのですか?動機や、インターンで得たかった経験を教えてください。
小林(広報):私は、「社会と併走する形での営み」を行えることに憧れて入団しました。そもそも、学部時代は国際系の学部だったのですが、ロシア・ウクライナ戦争を受けて社会が激変する中で、「シンクタンク」という言葉に出会いました。そして、そのシンクタンクでは、社会との繋がりを軸としながら、考えつつ発信するという対話の役割を担っていることが分かりました。私は、単純に社会に蓄積を還元するのではなく、総合的に社会と並走する姿に共感し、応募するに至りました。
下山(アート):私も小林さんと似ているところがあります。アートと社会の関係を、第一線で活躍されている方々のお話や、業務の実践から、それを考えたいというのが最初の動機でした。そのきっかけは、1年間イギリスに留学していた際の経験です。当時、アメリカのトランプ政権の政策が、自分の中ではショッキングでした。今まで自分が勉強する中で、アートの役割は、「今まで表象されてなかった人の声を表象することで、その社会における多様なバックグラウンドを持つ人が共存する状態を見せる」ことに意義があると考えていました。その最先端であったアメリカで、反DEIの潮流が高まっていったことは、自分が思うアートの価値が根本的に否定されたように感じてしまいました。その中で、特に日本の文脈ではどの様にアートが価値付けされて、今後社会とどうやって向き合っていくべきかを考えたいなと思い、その実践の場として入りました。
国際文化会館でのインターン

乃坂:ありがとうございます。では、次に、皆さん実際にはどのような業務を行っているか、教えていただけないでしょうか。また、職場の雰囲気もあわせて教えてください。
柴田(地経学研究所):私は国際文化会館の中の地経学研究所(IOG)でインターンをしています。その中でも3つのプロジェクトに参加しています。経済安全保障に関するプロジェクト(経済安全保障100社アンケート)や、国際社会で起こった重要なイベントをまとめた記事の要約作成、自由で開かれた国際秩序を検討するプロジェクトです。また、チームには留学生インターンが複数名在籍しており、グローバルな職場環境です。とてもフラットな業務環境で、私のような学生インターンでも自分の意見を述べることができ、高い心理的安全性が担保されています。
長澤(プログラム部門本部):私はプログラム部門本部に所属し、日米韓世論調査プロジェクトや、シンクタンクキャリア講座の企画運営、国際文化会館で行われる多くの国際会議の運営補助を行っています。かかわる業務のスケールの大きさや、私に任せていただける業務の幅広さに、日々驚きながら仕事をしています。研究員や職員の方々が、私に向き合って適切なフィードバックを管あるおかげで、毎日成長を実感できています。
下山:アート・デザイン部門では、「異種間クロストーク」と、「アートコレクターのための学校」という2つのプロジェクトの運営に携わっています。国際文化会館においてアート・デザイン ディレクターを務める長谷川祐子さんがモデレートする各種イベントに直接携わることは、とても勉強になります。創造的な雑談も活発で、全員で意思決定を行う大変働きやすい職場環境です。
小林:広報部門では、国際文化会館での取り組みを効果的かつ広範にアウトリーチする活動に従事しています。国内外のトレンド、社会のニーズを分析しながら、SNSやWebサイトを駆使して企画や発信を行っています。また、書籍を出版する際には、バックグラウンドリサーチを行ったりもしています。
インターンを始めたきっかけはなんですか?

乃坂:ありがとうございます。ここまでお話いただき、改めて、国際文化会館には本当に多くの学びの機会が存在することが分かりました。そこで伺いたいのですが、皆さんにとっての国際文化会館とはどのような存在なのでしょうか?
小林:私にとっての国際文化会館は「人と考えを結ぶ場所」です。様々なバックグラウンドや、様々なアイデアを持つ優秀な個人が集合し、国際文化会館という場を通じて、それらが結節し、新しい価値や気づきが連続的に生み出されていると感じています。私も、国際文化会館に結び付けられた一人であり、そのことにとても感謝しています。
下山:「希望を捨てない楽観主義」、これこそが国際文化会館を表現するに最も相応しい、そこに通底する価値観だと感じています。知的交流が新しい学びを生み出し、それが社会を前に進めるという希望が、国際文化会館の中核的なアイデンティティであり、それを具体的な営みによって実践しているように思います。
インターン志望者へのメッセージ

乃坂:ご回答いただきありがとうございます。それでは最後に、今国際文化会館でインターンをしている皆さんが、今後どのようなキャリアを思い描いておられるかを教えて頂いてもよろしいでしょうか。
小林:私は春から民間企業に就職し、国際文化会館で担っていたような、「知の経路」を支える仕事を続ける予定です。単に情報を受信するだけではなく、収集、分析などの知的営為を通して、社会に還元する役割を担いたいと思っています。
下山:未定ですが、私も国際文化会館の営みを、私自身の人生の営みの延長線上に捉えています。つまり、多様な視点やバックグラウンドを1つの空間に共存させて提示し、物事の構造を見えやすくすることに携わりたいと思っています。それが、ジャーナリズムなのか、アートにかかわるキュレーターなのかは分からないですが、国際文化会館に集まる様々な方々と対話を続け、自らの未来への解像度を高めていきたいと思っています。
柴田:先ずは一般企業に就職します。その中で、国際文化会館で培ってきたような経験や知識を活かしながら、社会の酸いも甘いも、自分の身体が続く限り経験したいと思います。同時に、先程申し上げた「軽率に一歩踏み出す」という考え方を社会に広めていきたいです。多くの方の背中を押すことをライフワークにしていく決意です。
長澤:先ずは大学院に進学し、私が専門とする中国について学びを深める予定です。同時に、中長期的には、中国以外の専門性も身に着け、新しい自分の強みを発見していきたいと思います。最終的には、日本と中国との関係性の中で、新しい価値観を見出し、それが社会に共有されるまでのお手伝いをできれば嬉しいなと思っています。
乃坂:皆さん本日は座談会に参加いただきありがとうございました。国際文化会館でのインターンが、皆さんの価値観に影響を与えていることが分かりました。さて、この座談会を読んで、国際文化会館でのインターンに興味を持った方は是非、ホームページより奮ってご応募ください。多くの俊英と共に、「アジア太平洋の知の交流拠点」創りに向けて汗をかくことを、大変楽しみにしております。