「パイオニアとして生きて」(上野千鶴子×杉山文野)

国際文化会館が長きに渡り実施していた新渡戸フェローシップのフェローで、「女性学」という学問を作ったパイオニアである上野千鶴子氏と、トランスジェンダー初のJOC理事である杉山文野氏の特別対談動画を公開しました。
(パイオニアとして生きる難しさや、マジョリティとマイノリティの関係についてお話いただきました)

第1回 「パイオニアとして生きて」

  • 対 談
    上野 千鶴子(社会学者、東京大学名誉教授、認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク理事長)
    杉山 文野(フェンシング元女子日本代表、NPO法人東京レインボープライド共同代表理事)
    モデレーター:久保田 智子(TBS報道局記者)
  • 配信日:2022年5月26日

社会学者、東京大学名誉教授、認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)理事長

上野 千鶴子

富山県生まれ。京都大学大学院社会学博士課程修了。平安女学院短期大学助教授、シカゴ大学人類学部客員研究員、京都精華大学助教授、国際日本文化研究センター客員助教授、ボン大学客員教授、コロンビア大学客員教授、メキシコ大学院大学客員教授等を経る。1993年東京大学文学部助教授(社会学)、1995年から2011年3月まで、東京大学大学院人文社会系研究科教授。2012年度から2016年度まで、立命館大学特別招聘教授。2011年4月から認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)理事長。女性学、ジェンダー研究のパイオニアとして知られ、『近代家族の成立と終焉』(岩波書店)、『おひとりさまの老後』(文春文庫)、『上野先生、フェミニズムについてゼロから教えてください!』(大和書房)など著書多数。近著に『近代家族の成立と終焉 新版』文庫版(岩波書店、2020年6月)、『女の子はどう生きるか: 教えて,上野先生!』 (岩波ジュニア新書、2021年1月)、『往復書簡 限界から始まる』 (幻冬舎、2021年7月)。2011年に朝日賞、2019年にフィンランド共和国Hän Honoursを受賞、2020年に米国芸術科学アカデミーの国際名誉会員に選出される。

フェンシング元女子日本代表、NPO法人東京レインボープライド共同代表理事

杉山 文野

1981年東京都生まれ。トランスジェンダー。株式会社ニューキャンバス代表取締役。早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了。大学院ではセクシュアリティを中心に研究し、卒業後は2年間のバックパッカー生活で世界約50カ国+南極を巡り、 現地でさまざまな社会問題と向き合う。帰国後、一般企業に約3年勤めたのち独立。飲食店の経営をしながら、講演活動などを通じてLGBTQの啓発活動を行う。その後、日本初の渋谷区・同性パートナーシップ制度の制定(2015年4月施行)に携わり、同年、渋谷区男女平等・多様性社会推進会議委員ならびにNPO法人東京レインボープライド共同代表理事に就任。2021年6月からは公益社団法人 日本フェンシング協会理事、日本オリンピック委員会(JOC)理事を務める。著書に『ダブルハッピネス』(講談社、2006年)、『元女子高生、パパになる』(文藝春秋社、2020年)、『3人で親になってみた』(毎日新聞出版、2021年)。社会的マイノリティの課題に向き合うことはマジョリティの課題に向き合うことという信念を持ち、活動している。現在は父として子育てにも奮闘中。

TBS報道局記者

久保田 智子

東京外国語大学卒業後、2000年にTBSテレビに入社。アナウンサーとして「どうぶつ奇想天外!」「筑紫哲也のニュース23」「報道特集」などを担当。2013年からは報道局兼務となり、ニューヨーク特派員や政治部記者を経験。2017年にTBSテレビを退社後、2019年アメリカ・コロンビア大学にて修士号(オーラルヒストリー)を取得。2019年に東京大学大学院情報学環・学際情報学府博士課程へ進学し、戦争の記憶を聴く活動とともにオーラルヒストリーの研究を行う。2021年に報道記者としてTBSに復職。

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