第10期(2017年度)フェローからのメッセージ
飯野 拓馬
行政や芸術、社会起業などの分野でインパクトを出してきた講師陣との対話を通じて、自分のやりたいことに素直に従って活動をし続けることや知的好奇心を持ち続けることの大切さを学びました。また、 民間企業や行政、NPO、映画業界など様々な場で活躍している同期生と、今後も互いに切磋琢磨し合える関係を築けたことが何よりの収穫でした。日々の業務から一歩離れて自身の視野を広げたい方たちに是非お薦めしたいです。
特定非営利活動法人エイズ孤児支援 NGO・PLAS
小島 美緒
異なる分野で活躍する講師陣や同世代の仲間たちと出会い、「揺らぐ国際秩序のなかで自身や自組織が尽力できることは何か」を考え抜いた半年でした。Collective Impact(行政、企業、NPOなど異なるセクターにおける様々な主体が共通のゴールを掲げ、お互いの強みを出し合い社会課題の解決を目指すアプローチ)の可能性を見出せたのも、優秀で熱い同期との出会いがあってこそ。より良い社会に向けて近い将来彼らと協働できることが楽しみです。
国際協力機構
琴浦 容子
多様な分野の講師陣による講義やディスカッションを通して、急激に視野が広がっていく感覚が面白く、本当に濃密な半年間でした。講義や講師とのディスカッションを通して多角的な視点を得られただけでなく、これまでの自分のキャリアや考え方・視点を見つめ直す機会になりました。なによりも、様々な場で活躍している熱い同期との出会いは、刺激に溢れ、一生モノの宝になりました。
東京大学国際保健政策学教室
坂元 晴香
各分野の最前線で活躍する講師陣の話、クローズドな場での本音での議論、多様なバックグラウンドを持つ同期との出会い。ここに来なければ出会わなかった人たち、得られなかった経験の多くを新渡戸国際塾は提供してくれました。ともすると日々の仕事に追われ大局的な視点を忘れがちになる中、新渡戸国際塾では非常に密度の濃い半年間を過ごすことで今の自分の状況を振り返り、次に進むために必要な一歩を教えてくれたと思います。
トヨタ自動車株式会社
中津留 隆
好奇心と向上心が強く各分野でリーダーシップを発揮している同期塾生と共に学び、また、多様な分野のフロントランナーを講師に迎え濃密な議論を行う。新渡戸国際塾は世間でよくあるような社会人向けのセミナーとは一線も二線も画す刺激に満ち溢れた場でした。単に世界に対する知見を広げたいだけでなく、自分自身を見つめ直し変化していきたいと願う方に強くお薦めします。
波多野 綾子
入塾後、ジュネーブの国連でしばらく働く機会がありました。そこで国際連盟事務次長時代の新渡戸稲造氏の絵などを見ながら、国境を越えた困難な問題について思考を止めることなく考え続け、また、情熱と行動を重視した氏の生き方に大いに刺激を受けました。新渡戸塾にも、その名のとおり、狭いたこつぼに閉じこもることなく、また、絶望的な現実を目の前にしながらもそこから目をそらさず、あえて丸裸で(たとえです)他流試合に情熱的に臨む愛と勇気にあふれた仲間たちがいました。建設的な議論や相互理解による問題の解決とは程遠い国際・国内の現状を見ながら、新渡戸塾のような安心かつわくわくする議論の場、よりよい社会に向けたアクションのインキュベーターを増やしていくことこそ今の世界に必要だと考えています。ここで育てた種を咲かせる過程は楽ではありませんが、仲間と一緒に歩んでいけば、きっととても楽しくやりがいのある道のりでしょう。志のある皆様も、ぜひ一歩踏み出してみることをお勧めします!
第10期(2017年度)講師陣
2017年7月1日(土) 「渋沢栄一 愛と勇気と資本主義~未来を拓く経営思想~」
渋澤 健 コモンズ投信株式会社取締役会長、公益財団法人渋沢栄一記念財団業務執行理事
961年生まれ。1983年テキサス大学BS Chemical Engineering卒業。1984年(財)日本国際交流センター入職。1987年UCLA経営大学院にてMBAを取得。その後、ファースト・ボストン証券会社(NY)、JPモルガン銀行(東京)、JPモルガン証券会社(東京)、ゴールドマン・サックス証券会社(東京)を経て、ムーア・キャピタル・マネジメント(NY)にて勤務。1997年には同社東京駐在員事務所を設立。2001年にシブサワ・アンド・カンパニー株式会社を創業し、2007年コモンズ株式会社を設立、2008年にコモンズ投信へ改名し、会長に就任。2004年より経済同友会幹事、その他にも多くの非営利組織の理事・評議員を務める。近著に『渋沢栄一 愛と勇気と資本主義』(日経ビジネス人文庫、2014年)、『渋沢栄一 100の金言』(日経ビジネス人文庫、2016年)などがある。
2017年7月22日(土)~7月23日(日)鯖江スタディツアー 「人は城、人は石垣、人は堀―信玄に学ぶ牧野流“国づくり”」
牧野 百男 福井県鯖江市長
1941年生まれ、福井県鯖江市出身。福井県総務部長、福井県小浜市副市長、福井県議会議員を経て、2004年より現職。大学のないまちでの「学生連携によるまちづくり」、市民が主役の「市民参加と協働によるまちづくり」、市民との情報共有による「オープンデータによるITのまちづくり」を推進。「地方から国を変える」高い志と強い意気込みで、「河和田アートキャンプ」、「地域活性化プランコンテスト」、「鯖江市役所JK課」、「オープンデータ」など、全国に先駆けてさまざまな事業に挑戦し続ける。現在、日本で唯一の産地である「めがねのまちさばえ」を国内外に向けて発信し、地域全体のブランドイメージの向上に取り組んでいる。
2017年8月5日(土)「『民主主義』とは何か」
佐伯 啓思 京都大学名誉教授
奈良市生まれ。京都大学名誉教授、こころの未来研究センター特任教授。1979年東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学後、広島修道大学商学部講師、滋賀大学経済学部助教授、京都大学総合人間学部教授、大学院人間・環境学研究科教授を歴任。政治学、経済学、社会学、思想史等から得られた知見を総合して現代社会のさまざまな問題を論じ、経済のグローバル化と国家の関係、西欧近代社会の帰結、その背景思想について考察。サントリー学芸賞(1985年)、東畑記念賞(1994年)、読売論壇賞(1997年)、産経正論大賞(2007年)。『現代文明論講義』(ちくま新書、2011年)、『経済学の犯罪』(講談社現代新書、2012年)、『反・民主主義論』(新潮新書、2016年)など著作多数。
2017年8月26日(土)
明石 康 新渡戸国際塾塾長、国際文化会館理事長
東京大学教養学部卒、フルブライト奨学生としてバージニア大学大学院で国際政治学を修了。タフツ大学フレッチャースクール博士課程在学中の1957年、日本人で初めて国連に入り、広報や軍縮担当の国連事務次長、カンボジアや旧ユーゴスラビア担当の事務総長特別代表などを歴任。1997年末、人道問題担当事務次長を最後に退官。現在、国際文化会館理事長、スリランカ平和構築及び復旧・復興担当日本政府代表、公益財団法人ジョイセフ会長、立命館大学大学院客員教授などを務める。主な著書に『生きることにも心せき―国際社会に生きてきたひとりの軌跡』(中央公論新社、2001年)、『国際連合―軌跡と展望』(岩波新書、2006年)、『戦争と平和の谷間で―国境を超えた群像』(岩波書店、2007年)、『独裁者との交渉術』(集英社、2010 年)など。
2017年9月23日(土)~24日(日)研修合宿(於:清里・清泉寮) 「私たちが描く2030年のシナリオ」
渡辺 靖 新渡戸国際塾コーディネーター、慶応義塾大学SFC教授
専門は文化人類学、文化政策論、グローバリゼーション研究、アメリカ研究。1997年ハーバード大学より博士号(社会人類学)取得。ハーバード大学国際問題研究所アソシエート、オックスフォード大学シニア・アソシエート、ケンブリッジ大学フェロー、パリ政治学院客員教授などを経て現職。主著に『アメリカン・コミュニティ―国家と個人が交差する場所』(新潮社、2007年)、『アメリカン・センター―アメリカの国際文化戦略』(岩波書店、2008年)、『文化と外交―パブリック・ディプロマシーの時代』(中公新書、2011年)、『<文化>を捉え直す―カルチュラル・セキュリティの発想』(岩波新書、2015年)、編著に『Soft Power Superpowers: Cultural and National Assets of Japan and the United States』(M.E. Sharpe Inc., 2008)など。
2017年10月28日(土) 「自由と平和を追い求めたシリアの『理想』と『現実』」
ナジーブ・エルカシュ ジャーナリスト、リサーラ・メディア代表
1973年シリア生まれ。レバノンのベイルートアメリカン大学卒業(心理学専攻)。英国のロンドンフィルムアカデミーで映画制作を学び、1997年に来日。東京大学大学院、名古屋大学大学院にて映画理論を研究、日本映画のヌーベルバーグ、主に今村昌平を専門にした。制作会社リサーラ・メディアの代表として1998年から日本や北東アジアを取材し、アルアラビーヤやクウェート国営TV、オマーン国営TV、ドバイTV、フランス24、アシャルク・アルアウサト新聞など、アラブ諸国やヨーロッパのメデイアに取材を配信。東日本大震災以降、東北を集中的に取材。BS-TBS【外国人記者は見た!】レギュラーゲスト、『NEWS ZERO』、『テレビ史を揺るがせた100の重大ニュース』、『カツヤマサヒコSHOW』などに出演。アラブ・アジア・ネットワーク(A-Net)の代表として、文化交流の分野でも活動している。2005~08年に東京で開催されたアラブ映画祭(国際交流基金主催)や山形国際ドキュメンタリー映画祭のアドバイザーを務め、2008年に東京でアラブ・フェスティバルを主催し、アラブのジャズ音楽やアニメオタク文化を紹介。愛知万博、上海万博、韓国の麗水万博では、参加したアラブ諸国の報道事業を担当した。2020年に開催される東京五輪とドバイ万博を通じて、五輪や万博などメガイベント分野におけるパブリック・ディプロマシーのあり方を考えている。2006~07年には駐日クウェート大使館における教育・文化事業を担当した。
リサーラ・メディア: risala.tv
アラブ・アジア・ネットワーク:arabasian.net
2017年11月4日(土) 「伝統から未来へ―能×現代音楽で世界を拓く」
青木 涼子 能×現代音楽アーティスト
東京藝術大学音楽学部邦楽科能楽専攻卒業(観世流シテ方専攻)。同大学院音楽研究科修士課程修了。ロンドン大学博士課程修了(Ph.D取得)。世界の主要な作曲家と共同で、能と現代音楽の新たな試みを行っている。2010年より作曲家に委嘱するシリーズを主催、2014年にはデビューアルバム「能×現代音楽」(ALCD-98)をリリースした。日本だけでなく世界の音楽祭に招待されパフォーマンスを行っている。2013年にはマドリッドのテアトロ・レアル王立劇場にてG・モルティエのキャスティングのもと、W・リーム作曲オペラ《メキシコの征服》(P・オーディ演出)のマリンチェ役で好演。平成27年度文化庁の文化交流使に任命され、ヨーロッパで活動を行った。あいちトリエンナーレ2016で、A・デュモン作曲オペラ《秘密の閨》に主演した。
青木涼子公式ホームページ: ryokoaoki.net
2017年11月18日(土) 「智慧がもたらす希望の扉―次世代が築く新たな日中関係」
毛 丹青/マオ・タンチン 作家、神戸国際大学教授
北京大学東方言語文学科卒業後、中国社会科学院哲学研究所助手を経て、1987年、三重大学に留学。商社勤務などを経て、日中両語による執筆活動を開始。来日してから日本各地への旅を続け、中国人の目線で見た「ありのままの日本」を中国の主要な旅行雑誌などで特集記事として紹介してきた。中国各地の大学に赴き、「日本と私の日常」というテーマで講演を行うなど、日中文化交流に尽力している。代表作『にっぽん虫の眼紀行』(法蔵館、1998年・文春文庫、2001年)をはじめ、著書やソーシャルメディアなどを通じて日本を積極的に発信するほか、2011年には日本文化に特化したビジュアル月刊誌『知日』を北京で創刊、その主筆を5年間にわたって務めた。2016年4月に雑誌『在日本』を上海で創刊、現在編集長を務める。中国人の日本理解促進に大きく貢献している。





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