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スピーカー:リテシュ・アガルワル(OYO Hotels & Homes 創業者/CEO)
モデレーター:伊藤 錬(メルカリ執行役員[グローバル戦略])
日時:2019年12月6日(金) 6:30pm~(開場 6:00 pm)
会場:国際文化会館 岩崎小彌太記念ホール
用語:英語/日本語(同時通訳付き)
共催:シャハ二・アソシエイツ株式会社
参加費:無料 (要予約)
世界80カ国でホテル・住宅・コワーキング事業を展開し、現在、世界最大級の運営客室数を誇る成長著しいインド発のユニコーン企業OYO。「3タップでホテル予約」という謳い文句を実現させたOYOの出現により、リーズナブルで信頼できるホテルが増えたインドでは、都市部でクリケットの試合のある日や停電で家のエアコンが使えない時など、日常生活の延長線上でホテルに泊まる人が出てきているといいます。このOYOが今年、日本で不動産サービスに進出し、「旅するように暮らす」をコンセプトに新しいビジネスモデルで「住」のパラダイムシフトを起こしています。
住む場所や働く場所を堅牢で確固たるものとし、そこを拠点に移動を繰り返すという従来のライフスタイルに、ITを駆使して現代の多種多様な社会に合った新たな住空間を提示し、「所有からの解放」といった新しい価値を人々が取り入れやすい形で作り出しているアガルワル氏に、インド発のテクノロジーと新しい価値の創造についてお話しいただきます。
<2019年度フェロー>
OYO Hotels & Homes 創業者/CEO
リテシュ・アガルワル
モデレーターの伊藤氏からの「その情熱はどこから湧いてくるのか。成し遂げた功績に満足せず挑戦し続けられるのはなぜか」という質問には、「OYOでは数字よりも潜在的効果を重要視している。世界で30億人にものぼるという中所得層の人々にとって、もはや低価格は低品質を意味するものではなくなっている」と答えた。そしてOYOが目指すのは、広く一般の人々によりよい居住空間を提供することであり、それを今後40~50年かけて追い求めていきたいという考えを参加者に共有した。
また、OYOは人々を「所有すること」から解放しようとしているのかという問いには、最近は「この宝石が欲しい」という人よりも「休暇にはここに出かけたい」と言う人が増えてきており、世の中に「所有」よりも「経験」に価値を見出す動きがあるという事実に触れつつ、アガルワル氏自身も家を所有する気持ちは全くないと回答した。
今回の来日も0泊1日でこなさなければならないほど多忙を極めるアガルワル氏。伊藤氏がどのように時間管理やタスクの優先順位付けをしているのか質問すると、やはり人に焦点を当てた答えが返ってきた。曰く、いかに最高の人材を引き寄せられるかがOYOの成功の鍵を握っており、これまでにアガルワル氏の直属の部下は一人も辞めていないことに誇りを持っているとのこと。スタッフの生活を楽にして初めて、彼らの信頼を得られるのだと言い切った。また彼は自身のことをしばしば「最高明瞭責任者(Chief Clarity Officer)」であると述べており、スタッフが効率的に意思決定できるよう「何をするのか」、さらには「何をしないのか」を明確にすることが自らの役割だと明言した。細やかな方向付けをすることも重要で、アガルワル氏は、彼のチームと一緒に、何が有効で何か有効でないかを見極めることに大半の時間を割いているとも述べた。
最後に、インドと日本の関係をより強く深いものにするための4つの提案として、①休暇に観光客としてではなくインドを訪れ、地元の人々と交流し異文化に肌で触れること、②インドの才能を発掘し、少額で構わないのでスタートアップ起業家に投資すること、③もし経営者であれば、インド人材を雇用すること、④小さな会社をインドに立ち上げて現地の市場について学ぶことを挙げた。そしてインド国内を広く見て回ることは、起業家として何にも勝る経験になるだろうと締めくくった。
日印対話プログラムとは
日印国交樹立60周年を迎えた2012年に、日本とインドの間の継続的な対話の「場」を創出することを目的に、人物招聘事業(Japan-India Distinguished Visitors Program)を立ち上げました。本プログラムは、社会のさまざまな問題の解決に向けて新しい価値やアイデアを提案している、インド国内で影響力のある人物を、政治・経済・文化・学術・科学など幅広い分野から年間1-2名、1週間程度日本に招聘しています。招聘フェローは、講演会、関連機関への訪問、地方視察などを通して日本の関係者と意見交換やネットワーク構築を行います。














