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2025年

動揺するジオエコノミック時代の国際政治経済(中国社会科学院(CASS)世界経済政治研究所(IWEP)代表団)

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アジア・パシフィック・イニシアティブ(API)は、2025年6月17日、中国社会科学院(CASS)世界経済政治研究所(IWEP)より、国際政治経済部主任の熊愛宗(XIONG Aizong)博士を団長とする代表団を東京に迎え、「動揺するジオエコノミック時代の国際政治経済」をテーマにAPIラウンドテーブルを開催しました。

本ラウンドテーブルでは、経済的相互依存と戦略的競争が交錯する現代において、日中関係や米中の戦略競争、経済安全保障、地政学と経済の交差点に関する多角的な議論が行われました。会合は非公開で実施され、率直かつ実務的な意見交換が行われました。

冒頭のプレゼンテーションでは、熊博士より、IWEPの研究重点が従来の経済・政治の枠を越えて両者の関係性に焦点を移していることが紹介されました。博士は、まさに「地経学の時代」に突入していると述べ、依存関係を断ち切るのではなく、いかに協調と連携を深めるかが今後の鍵であると強調しました。

また、グローバルガバナンスが排他的な構造へと変容しつつある現状への懸念が示され、アジア諸国が直面する米国への過度な輸出依存と、それに対するトランプ関税などのリスクについても触れられました。こうした視点から、APIの「地経学」というコンセプトにも強い共感が示されました。

Q&Aセッションでは、米中対立のエンドゲーム、同盟関係と経済連携のあり方、補助金政策と企業の対応、技術移転や輸出規制、さらには中国の国内経済における構造的課題など、実に幅広いテーマが議論されました。

特に、レアアース輸出規制に対する日米の反応や、半導体技術へのアクセスを制限された中国側の懸念、BYDの財務状況や補助金に対する立場など、実務的かつ現実的な視点からの意見交換が印象的でした。

今回のラウンドテーブルは、グローバルな不確実性と地経学的な競争が深まる中で、日本と中国がいかに建設的な対話と理解を築けるかを模索する貴重な機会となりました。両国間の政策課題と協力の可能性を再確認し、今後の研究・対話の土台となる有意義なセッションとなりました。

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